2008王滝の参戦記、つづきです。
第1cpを通過後、人がたくさんいるcp付近を避け、休憩できる場所を探しながら、しばらくosatohさん、カナヤンさんとランデブー走行していると、やはり、カナヤンさんの調子が悪そうです。

とりあえず、補給を行うosatohさんと一緒に休憩し判断することになりました。
その後、小刻みにアップダウンを繰り返し三浦貯水池まで、快適に下っていきます、この間も休憩をするたびに、osatohさんが、追いついてこられたので、、気持ちが焦ります。

ついに、貯水池の岸に見覚えのある看板が…。
「MTB100km 50km地点」との表示です、去年はこの時点ではまだまだ余裕があったんですが、さすがに今回は、すでに持病の膝痛も発生し、気持ちは後悔でいっぱい、いっぱい。

それでもとりあえず、写真を撮るのは忘れませんでした(笑)
それから、しばらく貯水池の岸を快走し、少しは、体力も戻ってきたかなと思っていたんですが、これには、実は秘密が…。
このレースの前に何年かぶりにリアサスペンションのOHをしたんですが、その結果ロックアウトが復活、したのは良かったのですが、ロックアウトレバーが、ガレ場の下りで勝手にロックの位置に移動、フルサスペンションのはずが、ハードテールに…、どうりで踏みが軽かったはずです。(涙)
この症状は、その後も下りのたびに頻発し、毎回とまっては、直すを繰り返すことになりました。
そして、とうとう第2CPの手前で恐れていた事態が…。
ドリンクが心細くなり、補給をしようと天然エイドステーションの沢に下りていたところ、 上からosatohさんの声が。
見上げると、とってもにこやかな笑顔とともに、(主観視点)快調に走り去る姿が見えました。(笑)
あわてても仕方ないのであきらめて(と、心にも無いことを考えながら)、とりあえずチョコバーとジェルを食べ、再スタート。

ここから第2CPまでは、ひたすら登りが

続きますが、いっこうに、先行しているはずのosatohさんのすがたが見えてきません、

そうこうしている内に、ついに2年ぶりの景色が。
周りから、樹木が消え、御嶽山が姿をあらわしました、
去年は、雨の中ひたすら登るだけでしたが、今回は、すごい景色でした。
ただ、ここまでくると、周りにつき押しの人も増え、その度に、転倒・崖落ちの恐怖が頭をよぎりました。
この地点くらいから、 意識も朦朧とし、脳裏に浮かぶのは、後悔と痛み、そして、ゴールしたら何をしようということでした。

第2CPをどうにかして時間内に通過し、とうとう標高1630mの最高地点に到着、この時点で、手元の時計で、7時間30分過ぎ、いよいよ写真をとる余裕も無く、ジェルだけを補給し、第3CPを目指してDHに挑むことになりました。

とりあえず、気持ちは急いでいましたが、転倒して、怪我なんてことは、絶対になりたくなかったので、慎重に慎重を重ねて、高度を下げていきました。
どうにかosatohさん命名の”恐怖の黒砂利地帯”を抜け、「減速!」の看板が出るころ、前方に第3CPが見えてきました。
「15分前で~す。」のコールを聞きながら通過、辺りを見回しても知り合いの姿は見当たりません。
どうも皆さんすでに、通過したあとのようです。
そのときの偽らない気持ちは、「何で、時間切れで、リタイアにならんかったんやろう、そしたら、楽になれるのに。(T_T)」でした。
それでも、あと最後のDH6kmを含め、10数km、だめもとでと、気力を振り絞って(搾り出すようにして)、最後のピークを目指しました。
あとは、ひたすら何も考えず足を動かすだけしかありませんでした。

そして、最後のピーク、DHと過ぎ、ついにゴールが、見えてきました、MCの方の「最後です頑張ってください」の声とともにゴールへ。
その先には、先に42km参加の皆さん、そして先にゴールしていたみなさんの姿がありました。
毎回一人で、さびしいゴールでしたので、たくさんの人たちに迎えられてのゴールには、ひときわ感慨深いものがありました、が…。
先にゴールしているはずの、osatohさんの姿が見当たりません。
みなさんに、聞いてもまだ、という返事が返ってくるばかり、少し心配になってきたころ、歓声とともに、ゴールに飛び込んでくる姿が。
どうも、第3CPで休憩しておられるところを、先行してしまったようです、申し訳なかったです。

最後に、スタート地点まで戻り、今年の王滝は、終了、となりました。
しばらく、自転車が見たくなくなるほど、充実した(笑)一日でした。
p.s.みなさん、時間も押し迫るまでわざわざお待たせした上、たくさんの写真も送っていただき大変ありがとうございました。